5月臨時府会毎年に
委員会活動 空白作らず 検討分科会方針
京都府議会の「新たな議会運営のあり方検討分科会」は10日、正副議長の選出や委員会選任のため、府知事選後や府議選のある年度に限って開いていた5月臨時会を、2008年度から毎年度開催する方針を固めた。府議会では初の試みで、議会運営委員会の承認が得られれば、全国では滋賀県などに次いで11例目となる。
府議会ではこれまで、府議選後の5月臨時会で選任された常任委員会と特別委員会の委員の任期が翌年の六月定例会まで続き、2年目以降の各委員会の活動開始が実質上、年度半ばの夏以降になる非効率な面があった。
このため、五月臨時会を定着されることで各委員会委員の任期を平準化し、行政の事業年度に即した形で対応できる体制を整えることにした。
分科会案では、府議選後の五月臨時会は五日間の日程で、正副議長選挙や委員会構成、特別委員会の設置などを審議する。二年目からは3、4日間の日程で、各委員会の構成とともに、前年度の委員会活動を取りまとめることにした。
審議事項が少なく、短時間で終わっていた臨時会の本会議日程については、開会日と閉会日を除く3日間はすべて休会として取り扱う。
正副議長の任期を申し合わせで2年としながら、委員選任のため五月臨時会を毎年度開くのは全国で京都府議会だけという。
分科会座長の近藤永太郎府議は「委員会活動の空白期間をなくすとともに、知事の専決処分も議案として審議できるよう、議会として柔軟に対応したい」としている。
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